マイホームを建てる際にオール電化にするかガスを併用して使うか悩みませんか?
私の住んでいる地域は都市ガスはなく、プロパンガスのみの地域です。
プロパンガスって高いな…と正直感じているので、オール電化にしたい「私」とオール電化では不安な「夫」と方向性が違います。
それぞれどちらを選んでも必要になってくる設備があります。
これから建築を予定されている方に参考になればと思い調べたことをまとめました。
もくじ
オール電化のメリット
- お湯や暖房を安く
- 基本料金を一本化
- 住宅内に熱源がないので安心
- 震災時にタンク内の水を利用できる
お湯や暖房を安く
オール電化にすると専用の電気料金プランがあり、その電気料金プランは23時〜7時までが夜間時間帯と設定されており(地方自治体により違いあり)その時間帯の電気単価が圧倒的に安く設定されている。
その夜間時間帯にお湯を沸かしておくことによりお湯を安く使うことができる。
また蓄熱暖房機を設置したら夜間時間帯に暖房の蓄熱をするなどして冬場の寒さ対策が可能に。
基本料金の一本化
ガスを利用しないのでガスの基本料金が不要な分光熱費が下がります。
住宅内に熱源がないので安心
ガスを使用しているとコンロを消し忘れてしまったりすることがあるのでそれが原因で火災に発展することがありますがIHなら直接的な熱源ではないのでそのような心配がなく安心して暮らせます。
火の消し忘れに早く気付けたから良いものの気付かなかったら…
震災時にタンクの水を利用できる
震災で水が止まったり電気が止まることがありますが、水道がとまってしまっってもタンク内にあればトイレやお風呂の水として使うことができます。
オール電化のデメリット
- 初期投資が高い
- 昼間の電気代は割高
- IH専用の調理器が必要
- 停電の時に機能しない
初期投資が高い
給湯機能を使うときにエコキュートや電気温水器といった機会が必要となってきます。
それらは初期費用が高額で電気代でコストカットしたとして約10年後にカットした分でペイされるイメージです。
昼間の電気代は割高
夜間が安く設定してある分、一番電気を使う時間帯は単価が高め。
洗濯は夜間もしくは朝起きることに終わっているというタイマー設定や7時までにできることは済ましておくなど工夫が必要です。
IH専用の調理器が必要
ガス用とIH用ではお鍋の仕組みが違うので専用のお鍋が必要になってきます。
それまでも使っていて買い替えの必要がなければ良いですが買い換えるとなるとそれもまた出費となります。
停電の時に機能しない
台風などで停電になった場合電気はなんともなりません。
オール電化での給湯機能
オール電化での給湯機能は2パターンに分かれます。
エコキュート
エコキュートとは大気中の熱を取り込み(室外機のようなもの)圧を加え熱を発生させて水と混ぜ合わせお湯を作り出すシステムです。
メリット
- ランニングコストは低め
- 地球に優しい
- CO2削減ができる
- 災害に強い
- 使用状況をもとに湯切れをしないよう追加で作り出してくれる
- 震災の際に貯湯タンクから水を使うことができる
デメリット
- 初期費用が高額
- 室外機と貯湯タンクを設置する場所が必要
- 寿命は10〜15年
- 水圧が弱い
- 容量
電気温水器
電熱ヒーターで水を温めお湯を作るシステム。
(金属に電気を流して発熱させ、熱と水の熱を交換してお湯を作り出す)
メリット
- 初期費用が安い
- 使いたい時に使える(瞬間式と貯湯式がある)
- エコキュートに比べて寿命が長い
デメリット
- ランニングコストが高い
オール電化の家にはソーラーパネル?
昼間の電気を自家発電で賄うことにより電気代を大幅削減ができる。
自家発電(ソーラーパネル)のメリット
- 電気代削減
- 再エネ賦課金が削減できる
- 売電収入が得られる
- 一般的な投資商品と比べて安定している
- 停電しても電気が使える
- 寿命が長い
- 夏涼しく、冬暖かい
- ZEHに繋がる
- 蓄電池と相性が良い
電気代削減
太陽光発電で賄えるがゼロにはならないが売電により実質無料にできる。
再エネ賦課金が削減できる
電気使用量に応じて支払っているお金を自家発電を行うことで電気購入費を下げることにより削減できる。
売電収入が得られる
住宅用太陽光発電が作った電気のうち自家消費されるのは約3割であり、残りの約7割を売電することができる
一般的な投資商品と比べて安定している
10年間は固定買取単価が決まっているので売電を継続している間は安定して売り上げが発生する
停電しても電気が使える
パワーコンディショナーの自立運転きのうを使うことにより電気が使える
寿命が長い
パワーコンディショナーは15年ほど、パネルは30年ほどは交換の必要がない
夏涼しく、冬暖かい
パネル直下の部屋は夏の日差しが遮られることから涼しくなる。
冬はパネルが放射冷熱をすることから暖かくなる。
ZEHに繋がる
ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)は再生エネルギー(太陽光発電のように自家発電できる装置)を導入することにより年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した住宅のこと
蓄電池と相性が良い
災害時に発電の電気を貯めて使える
自家発電(ソーラーパネル)のデメリット
- 設置費用が高額
- 定期的にメンテナンスが必要
- 発電量が天候に左右される
- 屋根にパネルの負荷がかかる
- 設置が向いていない家もある
- 反射光でトラブルが起きることがある
- 出力制限がかかることがある
- 詐欺が多い
- 雨漏りなどの施工不良リスクがある
- パワーコンディショナーの設置場所が必要
- 確定申告や固定資産税が必要になるかも
設置費用が高額
安価なメーカーを選ぶなど下調べが必要。
安価すぎるとメンテナンスが雑だったり、雨漏りなどのトラブルが起きたりするので注意が必要。
ソーラーローンや地方自治体によって補助金を出していたりするので必要に応じて利用すると良いでしょう。
定期的にメンテナンスが必要
経済産業省は発電量の低下や機器類に故障がないかなどの点検を4年に一度推奨しています。
発電量が天候に左右される
雨や雪により発電量が下がる。
屋根にパネルの負荷がかかる
1枚あたりだいたい15キロ(瓦のおよそ3分の1)あるが支柱に設置していくので負荷が一点集中する訳ではない。
パネルの重さが建物の耐久性を下げることは少ないと考えられています。
設置が向いていない家もある
屋根が北向きであったり、海のそばで塩害や積雪などの地域特有の環境にあると向いていません。
付けたい場合は北向き一面の屋根は避けましょう。
反射光でトラブルが起きることがある
屋根の北面に設置した場合反射光により斜め下方向に反射することがあるのでご近所トラブルを回避するためにも北面に設置することは避けましょう。
出力制限がかかることがある
一般家庭では基本的にかかることはありませんが企業など土地いっぱいにソーラーパネルを置いていたりすると発電過多により制限がかかる場合がある。
詐欺が多い
訪問営業が多いです。
しっかりとした企業さんが多い中稀に詐欺や騙されるリスクも。
見極めが大事。
雨漏りなどの施工不良リスクがある
安価すぎる企業には注意が必要です。
取り付けする下請けさんにもフォローもしっかりしているのか確認すると良いでしょう。
パワーコンディショナーの設置場所が必要
横45センチ・高さ30センチ・奥行き20センチぐらいのスペースが必要。
確定申告や固定資産税が必要になるかも
売電により雑所得として課税対象になるが10kW未満の住宅用発電はほとんどならない。
屋根材一体型というパネルは屋根材の役割も果たしているのでそのタイプは課税対象です。
蓄電池について
- 災害時に太陽光発電の電気を貯めて使える
- 電気料金プランとの相性が良い
- エアコンの室外機1個分(高さは2倍)のスペースが必要
上記の話の中で何度も出て来た蓄電池ですが、導入費用は約80万〜180万ほどである。(容量やメーカーにより異なる)
オール電化って実際どう?エコキュートとは?ソーラーパネルは必要かどうかのまとめ
先に述べたように我が家が建てようとしているエリアはガスはプロパンガスのみです。
プロパンガスって地味に高い。定期的に交換に来てくれているので人件費や手間賃などあるのでしょう。
なかなか値下げもされないし、我が家ではキッチンは電気調理器を使っていてコンロは使っていないためガスは急騰のみでの利用です。
出来ればここを削減したいと考えていたのですが、夫はエコキュートの「湯切れ」で以前嫌な思いをしたらしくオール電化には反対意見。
今回たくさんのサイトを見て勉強したのですが、「再エネ賦課金」とか知らない単語や仕組みが出て来たりエコキュートが環境に優しいということが知れてより一層オール電化への決意が強まりました。
それと同時にオール電化にするのであればやっぱり太陽光発電と蓄電池は必要だと認識しました。
今も同じエリアに仮住まいをしていますが、以前台風で丸1日停電したことがありとても大変に感じこのエリアは停電がよくあるエリアという認識もありその際電気が使えないのは例え1日でも辛いという気持ちがあり結構な予算が必要にはなってくるものの必須であると実感しました。
停電の少ないエリアで都市ガスならばガスもありかと思っていたのですがそうじゃないので。
夫にも上記を説明し、不安に思っていることを解消し安心してオール電化でマイホーム計画を進められるようにします。
これからマイホームを計画している方の参考になれば幸いです。