フローリングのお手入れと言えば何を思い浮かべますか?
フローリングワイパー?ルンバ?掃除機?ワックス?この辺りですよね。
今回は掃除ではなくメンテナンスという目線からフローリングの塗装の種類やワックスなどのお手入れについて方法についてご紹介します。
フローリングにはワックスというイメージを持っている方は少なくないでしょう。
私も両親がそのようにしていたのでそうイメージを持っていました。
でもよく分からないというのが本音です。
そこで無垢材のフローリングのお手入れ方法や表面の塗装の種類とメリットなど調べたことをまとめ、ご紹介します。
もくじ
無垢材フローリングの塗装について
フローリングは施工前にウレタン塗装とオイル(自然)塗装のどちらかを塗装したものを使うことが多いです。
まれに無塗装ということもあるそうですが、フローリングにする際にはオススメされていません。
無塗装であると時期によって毛羽立ちやささくれなどが出てくることがあり怪我の原因となりますので必ず何かしらの処理が必要になってきます。
では、ウレタン塗装とオイル(自然)塗装のメリットとデメリットを紹介します。
ウレタン塗装について
フローリングの表面にウレタン系の合成樹脂が主成分の塗料で薄い膜を張り、木材を保護します。
ウレタン塗装のメリット
- 独特の光沢感がある
- 膜を張っているため水分や汚れが染み込みにくい
- 20〜30年という長期間効果が持続するので定期的なメンテナンスは不要
- 掃除が楽
- 塗膜があるぶん、割れや反りといった湿度の影響を受けにくくなる
- 塗膜が保護してくれるので摩耗に強い
ウレタン塗装のデメリット
- 経年劣化でウレタン部分がはげることがある
- 再塗装は自分では出来ないため業者が必要
- 塗膜が傷つくと白い跡がつき目立つ
- 木の特性である調湿機能や木の香りが弱まったり、手触りも変わってくる
オイル塗装(自然塗装)とは
天然油脂(オイル)の塗料を木材の表面から内部に浸透させて木の表情をしっとりさせ、木本来の質感を残しながら保護します。
オイル塗装のメリット
- 無垢材本来の自然な見た目、足触り、温かさを失うことなく傷や汚れから保護する
- 自然素材から出来ているので有害化学品を極力含まず、環境と人に優しい
- 木の呼吸を防がないため、木に浸透してよく馴染み、自然の風合いをいつまでも保つ
- 傷が目立ちにくく、凹み等の補修がしやすい
オイル塗装のデメリット
- 1〜2年ごとに蜜蝋ワックスなどで定期的なメンテナンスが必要
- 油膜を作らないのでウレタン塗装に比べて傷や汚れがつきやすい
ワックスとは
オイル塗装とは違い、木の表面にとどまって汚れから守る塗装です。
オイル塗装の木材と掛け合わせて使うことによりウレタン塗装ほどは塗膜がないが薄く塗膜を作ることにより、より傷を付きにくくします。
ただし、1〜2年に1度ほど再塗装が必要で、再塗装の際は同じものを使う必要があります。
無垢材フローリングの毎日のお手入れ方法

フローリングは基本的に掃除機と乾いた雑巾での乾き拭きで行いましょう。
水を多く含んだ雑巾はフローリングを傷めることがあるのでかたく絞ったもの、もしくは拭いた後にさらに乾き拭きすると安心です。
無垢材フローリングの注意点

無垢材フローリングを使用するにあたって注意点があるので紹介します。
- 水に弱い
- ホットカーペットはNG?
- 直射日光は避けよう
- 重い家具やピアノなどの置物には注意
- 床暖房は対応商品のみ
水に弱い
無垢材は含水率が25%を越えると腐朽菌が育成し始めます。
さらに湿った木にはシロアリやダニが発生のもと。
水をこぼした場合、そのまま放置しているとシミになるのでこまめに拭いて対策しましょう。
ホットカーペットはNG?
急激な温度変化はフローリングが収縮し目地が広がる原因となります。
ホットカーペットを使う際は断熱シートをカーペットの下に敷きましょう。
直射日光は避けよう
直射日光はひび割れを促したり、日焼けによる変色の可能性があります。
カーテンをするなどして日除け対策が必要です。
重い家具やピアノなどの置物には注意
重みでフローリングの表面が凹みます。
下にベニヤ板などのや敷板を敷いてから置くようにしましょう。
床暖房は対応商品のみ
床暖房を採用する際は、床暖房に対応しているフローリング材から選びましょう。
無垢材フローリングのお手入れ方法 表面の塗装の種類とメリットのまとめ
今回は施工前のフローリングの処理の仕方別お手入れ方法でした。
定期的にワックスをするのが時間がないという方はウレタン塗装と相性が良さそうです。
木の特徴を活かしたいと考えるならオイル塗装が良いといえます。
小さい子どもがいておもちゃなどで床が傷つくのが気になる場合はウレタン塗装をするとフローリング自体への傷は防げるかもしれませんが、傷がついた部分は白く目立つのでよく考える必要があります。
オイル塗装の場合は、フローリングをあえて膨張させて表面をペーパーなどで削り傷を無くすということが出来ます。
ただし、定期的にワックスを自分で塗る手間があります。
どこを取って何を我慢するかが重要になってきますね。
しっかりと知って選択すれば後悔は少なくなります。
快適なマイホームを作りましょうね。
